サラリーマンは毎日の仕事で少しずつ肉体的・精神的に疲労が蓄積していきます。
特に精神的な疲労(=ストレス)は見えないもので、知らない間にどんどん蓄積し気付いたら身体的な疾患を招いてしまうことも。
もしあなたが高いストレス状態にあって「自分大丈夫かな?」と心配になっている人に、この記事ではストレスによって引き起こされる身体の異常とそうならない為の対処法を解説します。
【注目記事】 知らないと損する!?サラリーマンが知っておくべき転職の常識
仕事のストレスは社会問題化!ストレスチェックという取り組みはどんなもの?
ストレスチェックは誰のためにやるのか
平成27年12月より厚生労働省から「ストレスチェック」が義務化されました。
これは常時50名以上の従業員が勤務する事業場全てが対象で、やってみたことがある人も多いのはないでしょうか。
しかしこの制度は「あなた」の為の制度であり、「会社」の為の制度ではないということを知っていますか?
あなたがストレスに気づき、改善を図ることが必要
先ほど「会社」の為の制度ではないと記載しましたが、具体的にはどういうことなのでしょうか。
要するに会社としては「ストレスチェック」は実施する義務はありますが、その後の改善の義務はないということ。
そのためあなた自身がストレスに気づいてあなたから申告する必要があるのです。
ストレスチェックの結果、「高ストレス状態」と診断されたとしても会社に申し出なければ意味がありませんし、ストレスを実感していても判定に異常がでないということもある為、あなた自身が異常に気づいて会社に申し出をしなければ会社が「配慮してくれる」ということもありません。
気付いていない人にとっては「気付くきっかけ」になりますが、私の感覚では残念ながらそれ以上の効果は期待できない制度になってしまっています。
結局、気づいていてもいなくてももう一つのハードルである「会社に症状を伝えて、休みをもらう」という申し出をする勇気を振り絞らなければならないのは変わらない。
仕事のストレスによる病気が疑われる症状
仕事のストレスが蓄積しても、あなたにはある程度までであれば耐性があります。。
しかし、耐えられる限界を超えるストレスが溜まり始めた時は、以下のような症状が出ます。
心理面への影響
- イライラする
- 感情的になったり、精神的に不安定になる
- 注意力・集中力が低下する
- やる気が出なくなる
- 気持ちが落ち込む
- 物事を前向きに考えられなくなる
肉体面への影響
- 偏頭痛
- 胃腸の不調が起こる(腹痛・胃もたれ・便秘・下痢)
- 強い肩こり・腰痛
- 息苦しくなる
- 手が震える
- 疲れがとれない、常にダルさを感じる
- 睡眠の質が下がる
- 食欲がなくなる
上記のような状態に自覚症状があるならば、ストレスが危険水域に達している可能性も。
ストレスによる自覚症状を感じた時の解消法
上記のような、自覚症状をもしあなたが感じているなら、早いうちに手を打たないと取返しのつかない状態になってしまう可能性があり、早期に対策を打つ必要があります。
それではどのように対処していったら良いのでしょうか。
仕事を休む
あなたが第一優先に考えなければならないのは、「身体と心の休養」
上記のようなストレスフルな状態で放置しておくと様々な病気を発症する可能性があり、一般的に良く知られている「うつ病」以外にもストレスに弱い病気である胃腸に関連する「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「胃がん」などのリスクが高まったり「自律神経失調症」「狭心症」「心筋梗塞」などあなたの命に関わる重大な疾患に発展する可能性も・・・。
取返しのつかない事態になる前にしっかりとブレーキをかけること。これが非常に大事。
もし仕事を休むことによって出世できなくなったり、査定に影響するというようなことを気にしてなかなか休めないという方は次のように考えてみると事の重大さに気付くことができます。
- 誰のために生きているのか → 会社の為? or あなたの幸せの為?
- お金は何のために稼ぐのか → あなたの幸せの為? or あなたの病気の治療の為?
- 優先すべきことは? → 上司の命令? or あなたの人生?幸せ?
- 気にしたほうが良いのは? → 周囲の目や評価 or あなたの健康・幸せ?
毎日を一生懸命生きていると視野が狭くなって、自分のために何が大切かを考えることを忘れてしまいがちになってしまうため、冷静にあなたの行動や選択を客観的な視点で判断できなくなってしまうなど、大事な判断を誤る可能性も・・・
一番大切なことはあなたは仕事の為に生まれてきたのではなく、あなたが幸せに生きていくために生まれたということ。
これだけはゆるぎない事実で、仕事はあなたの長い人生の1つのパーツでしか過ぎないということを認識できればあなたの価値観は今までとは大きく変わってくるはず。
環境を変える
「休めと言われたってそう簡単に休めないし、上司にも言いづらい」と直感的に思ってしまった人、いませんか?
冷静に考えてみてください。そこまで会社に支配されていてあなたの人生本当に良いのですか?
あなたの人生は誰でもない、あなたのもの。だからそう思ってしまった時点であなたは「病気」なのです。
この病気こそ日本で働くサラリーマンが直さなければならない大病。
今の会社を辞めて、生活できるか不安だと思う方も大丈夫。あなたが受身にならず積極的な姿勢で新しい環境を探そうとするならば、必ず良い道が見つかりますし、サポートしてくれる人はたくさんいます。
逆に「どこかの会社で雇ってくれないかな」という受身な姿勢で転職活動をしていても、良い出会いはなかなかみつからないでしょう。
精神的に疲れて、前向きな気持ちを忘れてしまう前に、新しい環境にチャレンジしてみるという選択肢は結果的にあなたの人生にプラスに働くでしょうから、是非検討してみましょう。
<オススメ転職エージェントはこちらから>
◆登録しておくべき大手エージェントサービス
◆ホワイトな仕事を見つけたいと思っているあなたに
↓転職に関する詳細な情報は以下記事をご参照ください。
【転職耳より情報】 知らないと損する!?サラリーマンが知っておくべき転職の常識
まとめ
ストレスチェックによる判定はあくまであなたが気付く為の情報であり、解消するのはあくまであなた自身。
自覚症状があったらすぐに対処が必要。
- 心と身体を休める
- 環境を変える
このような対処はギリギリで行っても手遅れになるケースも多いため、早いタイミングで取り組む必要があります。あなたの人生にとってベストな選択肢を冷静に判断して取ってみましょう。
少なくとも人生>仕事なのは間違いありませんから。
皆様が前向きに挑戦できることを願っています。
以上、「仕事にストレスで病気に!?現れる症状とその対処法を解説」でした。
「ストレスが限界を超えるとどうなる?心の限界のサインはどんなもの?」
・ストレスが限界に近づいた時に起こる症状を知る
・ストレス耐性のメカニズム
・限界になる前にすべきこと